「キャラを立てる」という言葉があります。
芸人などを評するときに「キャラが立っている」「キャラがかぶっている」という言葉をよく使います。
USPを生かすというのは、まさに「キャラがかぶらないところに」「キャラを立てる」ということです。
芸人にとって「キャラを立てる」ことができるかどうかに生死がかかっています。
キャラのはっきりしない芸人は激しい競争の中で埋もれてしまいます。
芸人は、自分のキャラを立てることに全ての精力を注いでいます。
キャラが立っている芸人さんを考えてみましょう。
たけし、タモリ、明石家さんま、島田紳助、それぞれの立ち位置がはっきりしています。
番組の中で彼らを別の人に入れ替えることは出来ません。
入れ替えてしまうと番組そのものが変わってしまいます。
一方で、入れ替わっても気にもならない芸人さんはたくさんいます。
ひな壇に並んでいるお笑い芸人などは多少入れ替えても番組にはあまり影響はありません。
ひな壇の中では、芸人さんたちが熾烈な争いをしています。
そこから抜け出せない芸人さんはいつの間にか居なくなってしまいます。
一方で、鳥居みゆきのようにちょっと個性的すぎる芸人さんも居ます。
番組やファンを選んでしまうことから、メジャーにはなれないかもしれませんが、強烈な印象に引き寄せられたファンは強力に支持するでしょう。
クライアントにとって、誰が誰だか分からないような芸人、どれがどれだか分からないような商品は、入れ替えても無くなっても気がつきません。
大差のない複数の中から選ぶような商品やサービスは、消費者からは値引きしているもの、安いもの、という選び方になってしまいます。
これではシェアの奪い合いに終始し、経営は不安定になり、利益率も下がるのは当然と言えましょう。
キャラの立っていない商品やサービスは、消費者から見れば気がつかない、存在しないのと同じです。
競合との熾烈な戦いから抜け出せず、経営が安定することはありません。
「キャラが立っている」企業だけが、消費者から認知され、社会に参加するチャンスを得ることが出来ます。