Top / USP経営ハンドブック / 4.USP経営とは / 4.1.「良い」ではなく、「違う」

「良い商品=売れる商品」では無いということは、皆さんお気づきでしょう。
自分の商品が「良い商品」であることをアピールするのはなぜでしょうか。

テレビ売り場に行くと、たくさんのテレビが並んでいます。
それぞれのテレビで映りに違いがあることに驚きます。

テレビを買ってきて家で見るときに、こんなことを思うことはありませんか?
「このテレビと、隣の部屋のテレビと、映りが違うだろうか?」
おそらく並べてみないと分からないでしょう。

次の日に他店のテレビ売り場に行ってみてください。
メーカーや品番を見ないで、昨日買ってきたテレビと同じものを探すことが出来ますでしょうか。私は自信がありません。

今は、ほとんどの商品は「良い商品」です。
良い商品であることは、もはや売れる理由にはならないのです。

私は今パナソニックのビデオカメラが欲しいと思っています。
なぜパナソニックかというと、BDレコーダーがパナソニックだからです。
なんとなく、撮ったものを簡単に見ることが出来るような気がするのです。

なぜBDレコーダーがパナソニックかというと、前のテレビが壊れたときにパナソニックのテレビを買ったからです。
パナソニックのテレビには、なんとなくパナソニックのBDレコーダーが良い気がしたのです。
なぜパナソニックのテレビを買ったかというと、たまたまそのとき安いものがあって店員さんに勧められたからです。ただ、それだけの理由です。

多くの消費者は、その程度のことで商品を選んでいます。
ただ、その商品を選んだ理由と言い訳が欲しいだけなのです。

デジタルカメラというとハンディカムのソニーがトップです。
2007年度販売台数シェア38.5%
USPは「最強画質」ブルーを基調にしたクールなイメージです。

一方で、パナソニックは2007年度3位の15.9%です。
「愛情サイズ」というUSPを掲げて、コンパクトで使い安い、子供を持った母親が子供を撮りたいという気持ちをうまく捉えた商品作りをしています。
3つのポイント、「動画も写真もキレイ」「カメラにおまかせ」「軽くて小さい」とピンクを基調にした見せ方は、機械が苦手、失敗したら困る、でもキレイに撮りたい、そんなお母さんにうまくアピールしています。

トップである「技術の」ソニーとは違うことを際立たせ、女性の気持ちに絞った「家電の」パナソニックらしい見せ方はUSP経営のお手本と言えます。
売り場を他のデジタルビデオから離せば迷わずにパナソニックを買うでしょう。
パナソニックは、Club Panasonicというクライアントを特別扱いする仕組みを作っています。