消費者が以前に比べて賢くなってきていると感じることはありませんか。
一つ、例を挙げてみましょう。
少し前までは、「囲い込み」なんて乱暴な言葉を使っていました。
「消費者を囲い込もう」ということで、ポイントカードを使ってみたり、メールを送ってみたり、いろいろなことをしてきました。
でも、結果はどうでしょうか。
消費者はライバル店のポイントカードもちゃんと持っています。
あなたの店舗のキャンペーン商品だけを購入して帰って行きます。
せっかく配信したメールもどれだけ読まれているでしょうか。
「囲い込まれたくない」消費者のほうが一枚上手でした。
今では「囲い込み」という言葉はあまり使われなくなってきています。
これまでは、消費者は生産者や流通者から情報を得ることで、モノをみる目を養い、選択してきました。
営業マンにとって、やりがいがあった時代でした。
ところが、今の消費者はどうでしょう。
今の消費者は、物心ついたときから、あふれんばかりの商品や広告に日々接しながら生活してきています。
高校生あたりになると、コンセプトやターゲットというようなマーケティング用語を使って日常会話をしています。
アメリカのマーケティング関連のサイトを見ていて「遅れている!」と思うことが時々あります。
アメリカのマーケティング理論は日本の何年先を、なんてことをよく言われますが、消費者のレベルでは日本は世界一なのかもしれません。
さらに高学歴化、インターネットの普及が拍車をかけました。
今や、消費者は情報を自分で得ることが出来るようになってきました。
消費者自身が情報を取り、消費者同士で情報を交換・共有し、消費者が主体的に選択・決定する。
そのような行動を消費者は学んできました。
昨今、偽装問題などが頻繁に問題になります。
考えてみれば昔からこのようなことは有りました。
しかし、当時は今ほど大きな問題になっていたでしょうか。
情報を持ち、主体的に選ぶことを知った消費者は、自分で考え選びたいという意識を持つようになりました。
そんな消費者の怒りを買ったのは、「偽装」そのものはもちろんですが、むしろ期待を裏切られたという嫌悪感ではなかったでしょうか。
一方で、誠実に情報を提供し、消費者の期待に応えることが出来れば、小さな企業であっても、大企業に負けない大きな成果を出すことが出来る。
小さな企業がネットショップ等を活用して成功するように、小さな企業が大企業以上の成果を上げることが必ずしも不可能ではない。
そういうチャンスの時代が来たのだとも言えましょう。