Top / USP経営ハンドブック / 6.USPを創る / 6.10.メッセージを伝える

作ったメッセージを伝えることを考えてみましょう。
メッセージが伝わるためには、次の3つのことが必要です。

  • 3秒で気付く
  • 3秒で興味を持つ
  • 30秒で分かる

私たちは、目が覚めてから眠るまで、一日にどれだけの商品や広告に出会うでしょう。
朝から晩まで、何百、何千という商品情報を目にしています。

一つの商品に与えられた時間は、気付く3秒、分かる30秒と言われています。
まず、3秒で目を引くことが出来なければメッセージは伝わりません。
目立つ、目に入る、そう言う機会がなければスタート地点に立つことすら出来ません。

人は、動物として「違うもの」「動くもの」には目を引かれます。
「自分に関係のあること」よりも「面白いもの」に興味を引かれます。
興味を引くモノや色、にもある傾向が有ることが知られています。
消費者の目に入るもののデザインやネーミングには、このような心理的なテクニックが有ることも知っておいてください。

次に3秒で興味を引かなければなりません。
消費者にとって、続きを見るかどうかを判断するために許された時間は3秒しかありません。
3秒というと、ほとんどワンセンテンスです。
口コミを考えてみると分かるでしょう。口コミでは長い文章は伝わりません。

最後に、分かる。ということですが、ここにも30秒しか許されていません。
もちろん、完全に理解するという意味ではありません。
これは営業マンやプレゼンテーション、ホームページでも同じです。
忙しいクライアントに30秒で「分かる(続きが知りたい)」と思わせることが出来なければ、商談は成立しません。

エレベータートークという言葉があります。
エレベーターに乗り合わせた30秒~1分程度であなたの会社、商品やサービスについて説明することです。
あなたの商品やサービスを30秒~1分で説明できるように文章を練ってみましょう。

好きだな~と感じてもらう

メッセージを伝えるには、まず「好きだな~」と感じてもらうことが大切です。
「風に吹かれて豆腐屋ジョニー」という豆腐がヒットしたことをご存じでしょう。
この豆腐は、確かに味にこだわった美味しい豆腐なのでしょう。
しかし、美味しい豆腐はたくさんあります。
「風に吹かれて豆腐屋ジョニー」が売れた理由はネーミングやデザインであることはあなたもご存じでしょう。

それまで豆腐というと、どれを見ても同じ形で同じパックに入っていました。
初めてこの豆腐を見たとき、私もかなりなインパクトを感じました。
「変だなぁ~」「面白いなぁ~」と思った人たちがこの豆腐を買い、濃厚な味に触れたのです。

パソコンのマックを使っている方の中にもそう言う人が多いです。
パソコン自身のデザイン、マウスをクリックしたときの手応え(ウィンドウの広がり方など)などが、良いなぁ~と思っている人たちです。
マックはウィンドウズパソコンに比べて高価ですし、ソフトも昔と違ってウィンドウズの方が充実していますが、そんな周りの圧力にも関わらず、なかなかウィンドウズは使いません。

商品のデザインが可愛い、商品を入れてくれるカバンが素敵だ。
そんなことで商品を選ぶことは良くあることです。
このように、ライバルに囲まれた中で目立つ、見た目で好印象を抱いてもらうことで、メッセージを聞きたいという気持ちを開くことができます。
デザインをあまり気にしていない業界では、まず大きな効果があるでしょう。

自分の媒体を持つ

あなたのメッセージを伝えるあなただけの媒体を持ちましょう。
そこでは、クライアントは他からの割り込みを気にすることなく、あなたの会社や商品・サービスだけに集中して、あなたの話を聞いてくださいます。

チラシ・小冊子・DM・メール

例えば、チラシや小冊子のようなものを定期的に作ってみてはいかがでしょうか。
地域に根ざした会社であれば、地域の情報を掲載するのも良いかもしれません。
クライアントに支えられた会社であれば、クライアントから集めた情報を載せてみるのも良いでしょう。
店員や社員の顔を出すような企画も面白いかもしれません。
チラシや小冊子はコストも手間も掛かりますので難しいかもしれません。
メールであれば低コストで実現するでしょう。

クライアントには、恋人と同じです。
ときどき話しかけてあげないと忘れられたり浮気されたりしてしまいます。

インターネット

最近はインターネットを活用することは常識になってきています。
あなたに興味を持った人の中で、かなりの人が会社名や商品名でインターネットを検索します。
そうすることが習慣になっている人がたくさんいます。
また、そういう行動を取る人は、あなたに関心が強い人です。
同時に、優良なクライアントになる可能性が高い人です。

ホームページを見て来られた方、というのは、あらかじめご自分の意志であなたの会社や商品・サービスを調べ、予備知識を持って来られた方です。
店舗で短い時間、商品を見たり、自然と身構えながら営業マンから話を聞いたり、したときと比べて、あなたの話を受け入れる準備ができています。

ホームページのデザインは、できるだけ店舗や商品のデザインとの連続性を持つようにしてください。

イベント・ユーザー会

あなたのクライアントが参加できるイベントやコミュニティが作ることができないか、考えてみましょう。
利用者が事例を発表したり、特別なクライアントに感謝をする場を作ったりすることでクライアントをファンに変えることができるかもしれません。
また、インターネット上にコミュニティを作ったり、登録会員だけに特別なサービスを行ったり、アンケートを採ったりすることも、検討してみてください。