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あなたの会社では経営計画を立てていますか?
私の経験でも、経営計画を立てていない会社がとても多いことに驚かされます。
こんな小話をご存じでしょうか。


ハンガリーの軍隊がアルプス山脈で軍事演習をしていた。
ある日の夕刻、部隊長である中尉は演習を終えた隊員にベース基地の設営を指令するとともに、数名を明日の演習に備えて偵察隊に送り出した。
ところがそれまで良好だった天候がその直後に崩れた。雪が降り始めたのである。
降雪は二日間続いたが、その間、偵察隊は戻ってこなかった。
隊長は自分が部下たちを死に追いやったのでないかと思い悩み同じ場所を動かなかった。

三日目になって偵察隊は全員無事に戻ってきた。

肩を抱いて喜ぶ中尉に、偵察隊長が報告する
「われわれは道に迷ったと分かって、もうこれで終わりだと思いましたが、ポケットに地図を持っていたのです。
この一枚の地図のお陰で冷静になれました。
われわれはテントを張って野営し、吹雪に耐え抜きました。それからこの地図を手がかりに方位、位置を確かめながら帰り道をみつけました。
隊員は地図を見る私を信頼してついて来てくれました。
そして今、ここに着いたわけです」。
中尉が「なるほど」と偵察隊の命を救った地図を手にとってじっくりと見ると、驚いたことに、それはアルプス山脈の地図ではなく、ピレネー山脈の地図だった。


経営者の中には、計画を立てる前に動くような人が多いのかもしれません。
計画を立ててもどうせその通りには行かないだろうと言う方もいます。
予想(よそう)の反対は嘘よ(うそよ)です。それも一理あるでしょう。

しかし、それでも計画を立てることは大切なことです。
計画を立てると言うことは、地図を持つことに他なりません。
地図がなければ、今どこにいるのかを知るすべもありません。
後を付いてくるスタッフも不安になります。

そして、その地図は100%正しいものである必要はありません。
もちろん、まったく的外れではいけません。
むしろ、100%を求めて時間ばかり掛かるほうが問題です。
動ける程度の地図が出来たら、あとは動いてみて修正しながら進みましょう。

目的地を決める

最初に目的地を決めます。
目的地が決まれば、計画の半分は出来たようなものです。
まず、いつまでにどんな状態になっているのか、を決めましょう。
「1年で私が決めたカテゴリで第一人者になる」と言ったことです。

次に、その状態とはどんな状態なのかを決めましょう。
できるだけ具体的に測定できるもので表現してください。
例えば、売上金額、クライアント数、代理店数、利益率、リピート率、と言った値を決めてください。
決め方は、適当で結構です。

最後に、それを紙に書き、「いつまでにどんな状態になるか」をスタッフにもお客様にも、ことあるごとに話しましょう。

パーティーをする時期を決める

次に、目的地に着くまでにいくつかの中間地点を設定してください。
それぞれの地点でどんな名目でパーティーをしているのかを決めましょう。
私は、3ヶ月に一度くらいをお勧めしています。
一つの目標に向かって一丸となって進めるのは3ヶ月くらいではないでしょうか。
それ以上になるとスタッフの集中力が続きません。

中間地点だからと言っていい加減に決めてはいけません。
先に決めた目的地へのステップとして自分で納得できるか、スタッフに納得して貰えるか、クライアントに期待して貰えるかをよく考えてみましょう。  

出来る理由を作る

ここまでは、楽しい作業なのですが、ここからはある程度緻密なデスクワークになります。
ここでの作業は、あるべき結果から、それが実現する理由を作っていくことです。

まず、実現するための課題を思いつくままに書き出していきます。
広く自分のビジネスを認知してもらうためにはどうするのか
決めた数のクライアントを確保するためにはどうするのか
第一人者にふさわしい品質を保つにはどういう体制を作ればいいのか
次にそれぞれの項目について自らに問いかけ、さらに細分化した課題を書き出していきます。

何をやるのかが分かれば、どうやってやるのかは、考えなくても大丈夫です。
とにかく課題を分解して書き出していくと作業項目の一覧が出来てきます。
これを、WBS (Work Breakdown Structure)と言います。

最後に、各項目の順番を決め、開始予定日と終了予定日、そして担当者を書き込みます。
これで担当者ごとのスケジュールが出来ます。
このときに、次のようなことに注意してください。

  • スケジュールは、担当者に分担して作らせる方が良い結果が出ます
  • 作業状況を確認する日程を必ず入れてください。
  • 作業項目は、細かく分けるほど明確になりますが、不測の事態には修正が必要になります。

この作業は、意外と煩雑で困難です。
実際にはスケジュール通りには行きません。
そこで、定期的に修正をすることを怠ってはいけません。
この作業は繁雑です。できれば、専用ソフトを導入することをお勧めします。

私は、xfy PlannerとGoogle Calendarを併用しています。

実績と比較しながら、スケジュールを修正しましょう。
予定と実績が異なるのは自然なことです。
大切なことは、常に実行する前にスケジュールを立て、それが目に見えるようにすることです。
このWBSこそが、あなたを成功に導く地図になります。